どうも。高橋です。
今回はこんなメッセージが来ました。
なので今回は完璧主義についてお伝えしていこうかと思います。
完璧主義と聞くと、
- 「きっちりしているのかな」
- 「理想が高いのかな」
- 「自分に厳しいのかな」
という印象を抱きますが、
実は背景にあるのは[信頼の不足]です。
これは
- 自分に対する信頼や
- 他人に対する信頼や
- 未来に対する信頼など
あらゆる面で信頼が不足しています。
色んなことに信頼が無く、信じれないからこそ完璧になろうとするんですよね。
それ故に、仕事も人間関係も制約が多くなり
本人も苦しむことが増えます。
今回はそんな完璧主義を根本原因から克服する方法をお伝えしていきます。
目次
1完璧主義の3つの根本原因
1-1自分の保身
完璧主義者がなぜ完璧にしようとするのかというと、それは自分の保身のためです。
「これじゃまだまだダメなんだ」
と思うのは周りのためではなく、
自分の夢や目標のためでもなく、
- 自分ができなくてダメだと思われたくない
- 自分が無能だと感じたくない
- 自分に価値が無いと感じたくない
- 自分ができないのが嫌だ
など、自分を守るためなんですよね。
それは
「この仕事を完璧にやれば周りはすごく助かるから頑張る!」
「これをきっちりやれば皆んなの力になれるから頑張る!」
といった理由というわけではないんですよね。
つまり抱いているのは[自分の保身]なんですよね。
根底としては自分の不安や恐怖から自分を守るために完璧にしようとしています。
1-2捨てられる恐怖
そこまでして完璧を目指して自分を守ろうとするのは
「完璧にできない自分なんて愛されないんじゃないか」
「完璧にできない自分には価値がないんじゃないか」
という思い込みが根深くあるからなんですよね。
幼少期に
- 厳しく育てられたり、
- 誰かと比較されたり、
- 親に過度な期待をされたり、
- 親の求める基準を達成した時に褒められたり
そーいうことが繰り返されると
「自分は完璧でなければ愛されないんだ」
という思い込みが生まれるんです。
すると大人になっても無意識に完璧な自分であろうとします。
だから少しでも上手くできないと幼少期に染み付いた不安が出てきて、
- もっとしっかりしなきゃ
- もっとちゃんとやらなきゃ
と追い詰められるんです。
すると凄く疲れてしまうので、
心も体もストレスが溜まりやすくなります。
すると今度は「一切何もやらない」
という選択をするんですよね。
という選択をするんですよね。
「できない」のと「やらない」のは
本人の中で明確に違いがあり、
「できない」のは完璧主義に反するけれど、
「やらない」のは自分の能力に関係ない
と、正当化ができます。
だから完璧主義者には「0か100か」という極端な基準で動くことが多いです。
その根底にあるのは完璧じゃないと愛されないんじゃないかという恐怖心なんですよね。
1-3人を信じれない
完璧主義者って人を信じることができません。
もし人のことを心から信じていたら
「自分は完璧じゃないと愛されない」
という思い込みは生まれませんよね。
これは他人の愛情や信頼を疑っているからこそ、「こうしなければならない!」と制約を自分で作っているわけです。
そして厄介なことに
その「こうしなければならない」という条件を他人にも当てはめようとしてしまうんです。
「私はこうしてるんだから、普通はあなたも同じようにするでしょ!」
と、自分と同じ条件を相手に期待するんです。
するとその期待は、大体は裏切られ、
怒りや不満を溜めていきます。
それで不満をぶつけて関係が悪化していくんです。
期待と信頼は全くの別物であり、完璧主義者が会得した方が良いのは信頼です。
期待と信頼の違いに関してはこちらの記事を参考にしてください
2完璧主義の3つの克服方法
2-1他人の不完全さを受け入れる
完璧主義な人って、他人にも同じ基準を期待するので思い通りにならないことも多く、ストレスを溜めやすいです。
そして基本は減点方式で人を評価するんですよね。
基準に満たないところを見つけてマイナス評価を付ける…
この視点を変えて、
良いところを見つけてプラスの評価を付けるという視点を持つことをオススメします。
結局の所
[他人を見る目=自分自身を見る目]です。
人の悪いところばかり見つけていると、自分にも同じ視点になってしまうので完璧主義から抜けられなくなります。
また、他人の不完全さを受け入れるコツとして「その人の背景を考える」というのもあります。
例えばビクビクして自分の意見の言えない人に対してイラっとしたとします。
そしたらそこで減点するのではなく、
「なぜ意見がいえないのだろう?」
という背景を考えるんです。
例えば
- 母子家庭で自分のワガママを言える状況ではなく、常に我慢をせざるを得ない環境で育った
- とても厳しい家庭で口答えすると怒られた
- 弟が病気で大変だったから自分は親が望む良い子にしていなければいけなかった
など、意見が言えなくなるにはそれなりの理由があります。
そーいう背景が分かればそんな相手を許せたりもするんです。
そして、許せたことによって冷静に観察できれば、
「自分の意見は言えないけれど、人の顔色を良くうかがってるから気持ちを察することができたり、気が利いたりする…」
という長所に気づくかもしれません。
すると
ある一面においては不完全だけれど、それ故に別の面ではプラスに作用する
ということも分かってきます。
そしたら不完全さも悪いことではなく、そんな相手を認めることもできるんです。
そんな視点を手に入れた時、自分のことも認めたり、許せたりするようになるんですよね。
2-2とりあえず100回くらい砕け散る
完璧主義な人はたくさん砕け散った方が良いです。
それは大きくても小さくもても、どちらでも良いのでとにかく失敗してたくさん絶望しましょう。
そして大切なのは砕け散った後です。
- 1回やってダメなら2回やる
- 2回やってダメなら3回やる
- 3回やってダメなら4回やる
そうやって何度でも復活してほしいんです。
人は[砕け散る→復活]を繰り返していると本当の意味で強くなります。
その中で自分の成長を感じたり、上手くいくことも出てきたりするんです。
そうすると
「大切なのは完璧にすることではなくて、至らない自分を受け入れて、その上で本質に近づいていくことなんだ」
と思えるようになります。
完璧主義の人って一回やって思うようにいかないと、もうそこで心が折れてしまいやすいんですよね。
そこからより良い方向に進むには
- 失敗の分析
- 自分の弱点の自覚
- 自分の現段階のレベル
などの現状を受け入れないといけないですが
完璧主義の人はそれを見たくないんです。
要は現実逃避をします。
それでは何も変わらないので、
何度も砕け散って、何度も復活して、自分を成長させて、
「あー、、失敗しても大丈夫なんだ。」
「むしろそこからの方が成長するんだ。」
と、体験から気づけるようになれば完璧主義な思考は薄まっていきます。
2-3未来と可能性を信じる
[砕け散る→復活]ということを何度も繰り返していると、色んなことを信じられるようになってきます。
要は
- 失敗しても人は離れていかないんだ
- 失敗してもそこから成長できるんだ
- できないことは悪いことじゃないんだ
など、色んなことに気づけるんです。
そうすると「きっと今回も大丈夫だろう」と
自然と相手も未来も自分も信じられるようになるわけです。
「過去に自分は何度失敗しても立ち上がって乗り越えてきた」という誇らしい過去の自分が、今の自分を力強く支えてくれます。
だから自分の未来も可能性も信じられますし、相手の未来も可能性も信じられますし、そうなれば完璧主義な思考なんてどっかいってしまうわけです。
完璧主義の人に足りないのは信頼です。
そしてその信頼は
誇らしい自分の積み重ねでしか得ることができません。
なので是非とも何度も砕け散って、何度も復活してほしいと思います。
誇らしさについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
3完璧主義の要素を活かしていく
3-1全てはみんなの幸せのために
[完璧主義=全てダメ]ということではありません。
だから消し去る必要は無いんですよね。
要素や特徴としては凄く大切なところもありますし、むしろ活かしていけるなら最高の資質になります。
完璧主義の要素を活かそうと思ったら大前提になるのは[周りの幸せのために頑張る]という貢献の精神です。
誰かの役に立ちたい!
という思いがあった上で、
- 「もっと良くしよう」
- 「もっとやれることがあるはずだ」
という思考は仕事のクオリティの高さで凄く感謝されます。
自分の保身ではなく、貢献の精神でより高いところを求める姿勢は人の気持ちを動かすんです。
そうすると、
- 「私手伝いますよ!」
- 「僕も協力しますよ!」
と、他力がはたらくことも増え、
みんなでより良いものを作る一体感も生まれ
て、本当に良い関係を築けるようになります。
自分の保身のために完璧にしようと必死になっている時は人の助けも受け入れられないですし、独り相撲になって、孤立するんですよね。
それでは本当に良い関係は築けないですし、本当のクオリティは発揮されません。
だから大切なのは「みんなのために頑張る」
という貢献の精神なんです。
3-2理想の自分に向かって生きる
完璧主義の人は自分に高い基準を設けて、そこに向かっていくという思考パターンがあります。
これは非常に大切なことであり、[理想に向かって生きる]という凄く魅力的な生き方につながるんです。
ただこれも[周りの幸せのために頑張る]という貢献の精神が大前提となります。
これが無いと、掲げた自分の理想が本質からズレるんです。
要は自分の保身のために掲げた理想は、達成できなければ自己嫌悪しますし、他人にも同じ基準を期待して関係を悪化させます。
- どうせ私なんて…
- なんで俺ばっかり…
という思考を生むんですよね。
でも、
- こういう職場にしたい!
- こういう家庭を築きたい!
- そうしてみんなの幸せのために頑張りたい!
- みんなの役に立ちたい!
こーいう思いで理想を掲げ、
そこに向かって頑張れば、
それは周りから応援されるんです。
そこに共感した仲間も増えます。
するとまだ達成できそうにないなら「次はどうしようか」という前向きな思考になりますし、相手に期待を押し付けることもないんです。
完璧主義が持つ高い理想に向かっていくという姿勢は凄く大切なことなんですよね。
3-3満足することなく努力し続ける
完璧主義の人は
- まだまだこれじゃダメだ
- もっと良くできるはずだ
と、現状に満足することなく努力し続けることができます。
これも非常に大切なことであり、
こういう思考は向上心に繋がります。
ただ、これも「周りのために頑張ろう」という貢献の精神が前提になります。
やはり自分の保身のために完璧になろうとしている時は
- まだまだこれじゃダメだ
- もっと良くできるはずだ
という思考は自分を責めて卑屈にさせる足枷にしかならないんです。
でも貢献の精神が前提にあれば
現状に満足することなく努力し続け、
自分を成長させる向上心に変わるんですよね。
完璧主義とは成長が著しい人の思考と紙一重なので、是非とも良い方向に活かしてもらえたらと思います。
4まとめ
物事には良い面も悪い面も同時に存在しており、完璧なものなどありません。
例えば
めちゃくちゃ完璧に計画を立ててその通りに達成していく人がいたとすれば、
その裏ではイレギュラーに対する応用は効かなくなります。
例えば
めちゃくちゃ集中力が高くて一気に仕事を片付けられる人がいたとすれば、
その裏では仕事に集中し過ぎて周りが見えなくなっています。
こんなふうに表と裏が必ず同時に存在し、完璧なものなど存在しないんです。
完璧主義に関しても良い面と悪い面があります。
であるならば、良い面が発揮されるように上手く活用していきましょう。
この記事がそのヒントになることを祈っております。
できないことは悪いことじゃないんだ
この言葉がとても胸に刺さりました。
自然と涙が出る程、私にとって、過去の出来事を引きづっていたのに気付かされました。
啓発本など読んできましたが、これ程私に合う、しっくりくるものを読んだのは初めてです。出会えたことに感謝です。
お時間ある時、他の記事も読ませて頂きます。
応援しています。
そして、ありがとうございます。