どうも。高橋です。
今回はこんなメッセージが来ました。
感情のコントロールが中々できなくて悩んでいる人ってたくさんいます。
頭では分かっていてもコントロールできないのが感情の厄介な所です。
だから感情というのは無理やりコントロールしようとするより、上手に活用した方が上手くいきます。
押さえつけるのではなく、我慢するのではなく、自然に良い感情に移りゆく方法をお伝えしていきますので、是非とも参考にしてください。
これを知っておくだけでもストレスが減りますし、人間関係が上手くようになります。
では本題に参りましょう。
目次
1なぜ感情のコントロールができないのか
まずは感情を上手く扱えない根本原因から探っていきましょう。
1-1過去の記憶が影響するから
感情がコントロールできない原因の一つとして過去の記憶の影響があります。
これはトラウマやコンプレックスが関連しているケースや、無意識の脳内回路ができあがっているケースです。
トラウマに関しては負の感情と記憶がセットで脳内回路に染み込んでいるため、その時と似たような場面になると無条件で負の感情が発動します。
また、本人としてはトラウマともコンプレックスとも思っていないようなことが、無意識のうちに脳内回路を生んでいることもあります。
例えば、[困った時は辛さをアピールして泣いたら、いつも両親は何とかしてくれた]という体験を幼少期から何年も積み上げると、そのパターンが染み付くんです。
すると大人になっても困ったことがあると無意識に[泣く]という選択肢を取ります。
他にも幼少期から
[困った時は親を責め立てたら何でも言うこと聞いてくれた]
という体験を積み上げてくると、自分が不利になると相手を責め立てるパターンが出ます。
これには色んなパターンがありますが、いずれにせよ無意識のうちにできた脳内回路なので発動すると感情のコントロールは効かなくなるわけです。
ここを抜け出す第一歩は
自分は一体何のパターンを持っているのか
を自覚することです。
だから「自分は一体どんな場面で感情の自制が効かなくなるんだろう?」という問いを常に持ち続けてください。
1-2満たされない心を他人で埋めようとするから
感情的になる理由として根底にあるのは
- 自分の期待通りにならないのが嫌
- 相手を自分の思うようにコントロールしたい
- 自分にちゃんと気を向けてほしい
- 自分に正当な評価をしてほしい
などの承認欲求です。
なぜそんな承認欲求が暴走するのかというと、自分の満たされない部分を他人に埋めてもらおうとしているからです。
主に寂しさ、不安、劣等感などを他人によって紛らわそうとしています。
だからこそ相手にベストな反応を期待しますし、期待するからこそ、それが裏切られた時に感情は暴走します。
例えば
恋人に嫉妬をしてイライラが募るのは、自分の期待通りにならないことへの怒りであり、支配欲です。
怒られて腹が立つのは自分のプライドを傷つけられ劣等感が刺激されるからです。
恋人からの連絡が少なくて不安になるのは、自分の寂しさを相手に埋めてもらおうと期待しているからです。
これらを卒業するには、
他人に自分を満たしてもらって満足するのではなく、自分が与えることによる喜びを感じれるようになることです。
1-3自分のことでいっぱいだから
感情がコントロールできなくなる時というのは100%の確率で
自分のことばっかり考えています。
これまで自分がどんな時に感情が暴走したかを思い出してみてください。
- 嫌われるんじゃないと不安になった
- 構ってくれなくて寂しくなった
- バカにされてイラっとした
- 自分と比べてあの人ばかり得してて嫉妬した
- ちゃんと話しを聞いてくれなくてムカついた
- 彼が仕事ばかりで構ってくれなくてスネた
- 彼女が他の男と楽しそうにしていて腹が立った
など、その他色々あると思いますが、これらの共通点て、自分のことしか考えてませんよね。
- いかに自分の思い通りに動かすか…
- いかに自分に気を向けさせるか…
- いかに自分をよく見せるか…
などが根底にあるのが分かります。
そーいう自分のことしか考えていない時間が長ければ長いほど感情は暴走しやすくなるんです。
2感情の上手な活用術
感情というのは無理やりコントロールするものではなく、上手に活用するのが一番です。
頭で考えて何とかしようとすると、我慢する方向になるので結果的に悪化することが多いですから。
2-1感情は本音を知るサイン
感情に振り回されないようにするにはその根っこを探ることです。
感情自体にフォーカスしてしまうと、その波に左右されて、まともな思考ができなくなります。
ポイントは
- 「なぜ感情的になったのだろう?」
- 「本当はどうしたかったのだろう?」
と、自分に問うことです。
例えば彼氏の元カノに嫉妬心を抱いたとしたら
- 何で腹が立つんだろう?
- 何が嫌なんだろう?
- 本当はどうしたいんだろう?
と自分に聞いてみてください。
そうすると、
- 自分に対する自信の無さや
- 支配欲全開の自分のエゴや
- 最近構ってもらえてなかった寂しさや
- 距離感があるように感じていた不安など
他にも色々あるとは思いますが、
その感情の背後にある自分の想いが出てきます。
それで、
- 「あー寂しかったんだな」
- 「あー自信が無かったのか」
- 「あーあのコンプレックスに反応したのか」
など、感情の根底にあるものが分かれば、その嫉妬心を相手にぶつけることは減ってきます。
更に、本音が分かれば
負の感情を我慢して自分が暗くなったり、感情をぶつけて相手をコントロールしようとすることが二人の関係を深めることには繋がらないな
ということも自然と分かってきます。
ここまでくれば感情に支配されることは大分減ってくるでしょう。
2-2プラスに変換する
マイナスな感情はその裏にはプラスの面も含まれています。
例えばバカにされてイラッとしたり、恋愛で嫉妬したりするのって、何かと比較することで生じますよね。
この[比較]というのは劣等感や嫉妬などのあらゆる負の感情を生みますが、これは上手く活用できれば大きな原動力になります。
例えば、比較することによって
- 負けているならその分だけ成長しよう!
- ライバルから良いところをパクっていこう!
- 自分がもっと魅力的になろう!
と思えれば、いくらでも向上心へ繋がるんです。
ただ、問題なのは比較した時に
- 過去のコンプレックスやトラウマが影響したり、
- 他人によって自分の満たされない心を満たそうとしたり、
- 自分のことばかり考えていたり
承認欲求が暴走することなんです。
このように一見マイナスに見える感情でもプラスの面が含まれていたりするので、負の感情はプラスに変換して活用できるとエゴ支配されなくなってきます。
この辺の乗り越え方や活用の仕方は後半の方でお伝えしていくので是非最後までお読みください。
2-3他人の心を読み解くサインにもなる
感情の動きというのはその人の価値観や隠れた本音を汲み取るヒントになります。
自分自身の感情との付き合い方が上手になると、他人の感情とも上手く付き合えるようになるんです。
- なぜこのタイミングでこんな感情になったのか
- この感情の背景にある価値観は何なのか
- 本当はどうしたかったのか
など色んなことを考察することにより相手の心がよく分かります。
例えば実際にあったのは、Aさんの彼女は、Aさんがセミナーや勉強会に行くタイミングで頻繁に体調を崩してました。
そして空気が凄く重く暗くなってるんです。
これ…現象だけ見ると[体調が優れないから暗くなる]という感じですが、実は意味があります。
実は彼女は自分の体を弱らせることによってAさんの気を引こうとしているんです。
つまり「私との予定よりもセミナーを優先させたのが許せない」という深層心理があったんですよ。
この彼女は複雑な過去を持っており、人を信じたり、愛情を受け取ったりするのが苦手で、常に不安定でした。
そして彼女は過去に[自分の体を傷つけることによって親が気を向けてくれた]という、自分に注目させることに成功した体験を持ってました。
つまり、そのパターンが出ているんですよね。
自分が弱ることでAさんの気を引きたいんです。
要は自分を放置してセミナーへ行ったAさんへの当てつけのような感じになります。
で、ここまで読み取れればこの彼がやることって
- セミナーに行く回数を減らすのではなく、
- 彼女を心配することではなく、
- 彼女のご機嫌を取ることではなく、
本当に大切なのは彼女にそのパターンを自覚してもらい、過去を乗り越える手伝いを一緒にしていくことですよね。
彼女の感情の動きに振り回されても何も良いことはありませんが、こうやって感情から本質へ辿り着き、根っこを掴んでアプローチしていくのは本当に大切なんです。
感情はこのように活用してもらえると凄く有効なヒントになることが分かるかと思います。
3感情に振り回される自分を完全に卒業する方法
3-1過去を乗り越える
感情に振り回されるのを卒業するには、過去に身につけたコンプレックスやトラウマなどを乗り越える必要があります。
それが残っている限り、トラウマが呼び起こされるような状況になれば何度でも感情は蘇ります。
感情が暴走する原因が過去にあるならば、その過去を思い出しても何とも思わなくなると、感情に振り回されることが無くなるわけです。
どうやって乗り越えていくのかというと、
その方法は2つあり、
- 新しいパターンを作っていく
- その過去から得たものに気づき、自分の才能を発揮させる
のどちらかです。
新しいパターンを作っていく方に関してはこちらの記事を参考にしてください。
その過去から得たものに気付いて才能を発揮する方法に関しては、簡単に方法だけ説明すると
- コンプレックスが生まれた過去の体験を自覚する
- その体験のおかげで何を得たか、何を学んだかを考える
- その得た学びが今後どのように活かされていくかを考える
です。
これは一対一でのコンサルの中でやっていくことでもあるので、文章だけで見て過去を乗り越えることは難しいかもしれません。
例えば僕は高校生の時に彼女をどこの馬の骨かも分からない男に奪われ、浮気されていたことを知りました。
だから一時期は女性に苦手意識を持つようになり、特にチャラい女性を見ると無条件でイライラしてたんです。
ある意味トラウマのようになってなんですよね。
でも、今振り返ってみると、僕がこのような人の心理や人間の本質を学ぶようになったのは、あの絶望した体験のおかげです。
つまり彼女がアッサリ男を乗り換えることをしなければ僕は今の仕事をやってなかったんです。
「あー、、あの経験は無駄ではなかったし、むしろ感謝したいな」
そう思えた時、チャラい女性を思い出しても何とも思わなくなりました。
こんなふうに過去の捉え方が変わると、コンプレックスを生んだ体験のおかげで、自分の今を作ってくれていることに気づけます。
そこまでくれば感情が暴走することは大きく減ってきます。
3-2貢献の精神を持つ
貢献の精神を持つことも非常に重要です。
結局感情に振り回されている時というのは自分のことばかり考えている時です。
人って相手のためを想っている時ってネガティブにならないので。
思い出してみてほしいのですが、あなたは本気で誰かを応援している時にネガティブになるでしょうか?
ならないですよね。
つまり感情に振り回されてネガティブになっているとするなら
「何で俺ばっかり…」
「どうせ私なんて…」
と、自分の保身を考えています。
その状態では容易に感情に支配されてしまうので、「自分は相手のために何ができるだろうか」ということを常に問い続けると良いです。
そういう他者視点を常に持っているといつも穏やかな心で過ごすことができ、嫌なことがあっても直ぐに切り替えられるようになります。
他者視点をどうやったら持てるようになるのかはこちらの記事を参考にしてください。
3-3理想を高く持ってゴールを目指す
自分のことばかり考えていると感情に支配されやすくなりますが、理想に向かって頑張る意志を強く持っていれば冷静を保てます。
例えば恋愛で
「私はアゲマンになって彼の才能を引き出し、精神的にも支えられる女性になって深い信頼関係を築いていく」
と、いう理想を掲げていたとすると、
もし彼の影響で
- イラッとしたり、
- 不安になったり、
- 悲しくなったりしても、
その感情をぶつけて彼をコントロールしようとはしないはずです。
もし負の感情が出てきても
「アゲマン女性として今できることは何だろうか?」
「深い信頼関係を築いていく上では、自分がいつまでも負の感情であることが理想に近づくことなのだろうか?」
など、自分に問うことで冷静になれるんです。
上記のように問うことができれば
「今自分がやるべきことは感情に埋もれてネガティブになっていることではないな」
と、思えるんですよ。
つまり、高い目標を持ってそこに向かう努力をしていたら、自然と感情が暴走することが減ります。
感情を暴走させるより、目標のために努力した方が何倍も有意義だと気づけるんですよね。
なので、感情がコントロールできない人は、まずは自分の目指す理想像や目標を決めてみてください。
4まとめ
感情を完全にコントロールすることは難しく、消すことはできません。
ただ、感情というのは心の中に常に複数存在しており、プラスもマイナスも混ざってます。
あとはどの感情を選択するかの差なんですよね。
ネガティブな感情は消す必要はなく、ポジティブな感情にスポットライトを当てれば良いだけです。
そのポジションな感情にスポットライトを当てやすくするために必要なのが
- 過去を乗り越えることだったり、
- 高い理想を持つことだったり、
- 貢献の精神を持つことだったり、
するわけです。
日常の小さなことからで良いので、是非とも試してみてください。
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