今日はLINE@でこんな質問が来たので記事にして回答しようと思います。
人間関係の相談に乗っていると
「相手の立場に立って考えるのが難しいです。」
と言う人が多くいるんですよね。
ネットでその辺について調べてみたら
・最後まで話を聞くこと
・思い遣りを持つこと
・想像力を鍛える
など出てきましたが、
どれもテクニック的なアドバイスが多かったのでハピネーションでは本質的な部分を語ろうと思います。
目次
1相手の視点に立てない3つの根本原因
1-1常に損得勘定がはたらいている
相手の視点に立てない人のほぼ全員が損得勘定で生きています。
人間なので損得勘定が働いてしまうのは仕方ないのですが、その思考がメインになってしまうと相手の視点には立てなくなるんです。
そうして、
- どうやったら自分が嫌われないか
- どうやったら好印象を持たれるのか
- どうやったら自分が傷つかないか
- どうやったら評価が上がるのか
- どうやったら自分の期待通りにいくか
など、いかに損をすることを避け、いかに自分へ有利に持っていくかを考えているんです。
だから相手のためを考えようとしても、
無意識のうちに見返りや期待を抱いたり、
不安やプレッシャーを感じたりして、
結局自分のことばかり考えてしまいます。
そうやって生きてきたため、
100%相手のためを想う行動を取った経験が少ないわけです。
そのため「いざ相手の視点に立とう」と、なった時に全く分からなくなります。
その代わり、自分が損をしそうになった時の状況判断はめちゃくちゃ早いです(笑)
1-2五感が鈍っている
損得勘定が常にはたらいていると視点は自分へ向き、雑念が多くなります。
すると相手と喋っている時も
- 嫌われたらどうしよう
- 変に思われたらどうしよう
- バカだと思われたらどうしよう
などと雑念が多くなり、目の前の相手に集中できないんです。
相手と接しながらも、頭は別のことを考えているわけですから、当然五感は鈍りますよね。
だから相手の
- 表情
- 声のトーン
- 会話の間
- 雰囲気
などの変化を察することができず、相手の気持ちが分からなくなるわけです。
そしたら相手の立場に立って考えるどころではないですよね。
そしてこの雑念の多さは対人関係だけでなく、
- 食事を取るときや、
- 夜寝る時や、
- セックスする時など
にも影響しているはずです。
例えば、
- 目の前の食事に集中していますか?
- 五感を使って食べてますか?
- スマホをいじりながら食べてませんか?
- イライラしながら食べてませんか?
- 寝る前に明日の溜まっている仕事について考えてませんか?
- 寝る前に今日あった嫌なことを思い出してませんか?
- セックスでは目の前の相手に集中してますか?
- 五感を研ぎ澄ませ相手の温もりを感じてますか?
- 相手にどう思われるのかばかり気にしてませんか?
これらに当てはまる場合、目の前のことに集中せず、頭では別のことを考えているため、様々な場面で五感がどんどん鈍っていきます。
1-3人と深く関わったことが無い
人と深く関わり、信頼関係を築こうとすると、必ずエゴを正さないといけない時が来ます。
なぜなら長く付き合っていく上では自分の欲だけを貫き通すことはできないからです。
- 何度も対立し、
- 何度も話し合い、
- 何度もお互いの理解を深め、
そうやって関係を築いていきます。
人はそういった体験の中でエゴを自覚して少しずつ成長していき、他者視点を得ていくんですよね。
ただ、表面的にしか人と関わったことがない人は、その経験が無いために自分のエゴが抜けず、相手の視点に立つ余裕がありません。
- 気に食わなかったら論破して従わせる
- 価値観が違うなら別れる
- 嫌われるのが怖いから自分が我慢する
といった選択ばかりを積み重ねて自分や相手と向き合う努力をしていないと、自分の損得にしか目がいかず、相手の気持ちは一向に分からないんですよね。
だから人と深く関わる経験がないと、相手の立場に立って考える土台ができないわけです。
2相手の立場に立って考える視点を手に入れる唯一の方法
2-1一人の人と深く関わる
他者視点を手に入れるために一番良い方法は
《一人の人間と深く深く関わること》です。
沢山の人と一気に関わる必要はありません。
たった一人の相手と向き合えば良いんです。
その相手は恋人でも、パートナーでも、子供でも、クライアントさんでも、何でも良いです。
誰か一人を決めて、徹底的に向き合ってみましょう。
正面から向き合おうと思えば、必ず相手と衝突する時が来ますし、自分のエゴが浮き彫りになります。
その時に
- 相手のせいにしない
- 自分のエゴを認める
- 絶対逃げず、諦めない
この3つを守ってもらえたら必ず人間理解が深まってきますから、そうしたら他者視点も自然と手に入ります。
大事なのはどうしたら良いかを試行錯誤することです。
その試行錯誤する経験が少ないからこそ、他者視点を持てないわけです。
一人の人と向き合ってその経験を積みましょう。
2-2相手のためにできることをやってみる
向き合う相手が決まったら、その人のためにできることからやっていきましょう。
ポイントは「相手のためを想って」です。
そうして行動していくと
- やってみたけど反応がイマイチだった
- 予想以上に喜んでくれた
- むしろ迷惑かけてしまった
- 喜んでくれたけど自分は疲れた
などの何かしらの結果が出ると思います。
そこから色々考察して学んでいくんですよね。
特に最初の頃は相手の求めていることと、自分がやってあげたいことがズレていることも多いです。
そんな時は
- やったことがズレていたのか
- タイミングがずれていたのか
- やった場が適してなかったのか
- どこを観察していれば良かったのか
などを考えるんですよ。
この考察こそが他者視点を深めるんですよね。
そうして自分のやってあげたいことと、
相手のやってほしいことが一致してきた時、
あなたは相手の立場に立って考えられる人になっています。
2-3貢献の意識で人に与えることを繰り返す
上記の[相手のために何かをやってみる]というチャレンジをする際、重要になるのは[貢献の意識]です。
多くの人は相手のためにやってあげたのに、反応がイマイチだったり、煙たがれたりすると、
「何でせっかくやってあげたのにそんな反応するの⁉︎」
と、相手を責める気持ちが出てきてしまいます。
でも、それって自分の期待通りの反応じゃなかったから怒っているだけで、自分の観察力の不足に全く目を向けてないんですよ。
つまり見返りを求めたエゴなんです。
それを繰り返したところで、視点は自分にしか向いていないので他者視点は手に入りません。
だから重要になってくるのは見返りを求めない[貢献の意識]なんです。
3相手の立場を想像する時に必要なマインドセット
3-1相手の過去に全てがある
相手への理解を深める上ですごく重要になってくるのは相手の過去です。
特に恋人、パートナー、親、などの近しい関係ほど過去をよく知ると相手への理解が凄く深まります。
例えば単純な話、過去に体型をイジられて傷ついた体験をしたことがある人に対して、
「よく食べるね〜。そんなに食べると太るよ?(笑)」
ということ言っただけでも、
相手がコンプレックスを乗り越えてなければ傷つくことがあります。
でも相手の過去を知っていれば、その気持ちを想像し、軽率に相手の体型に関して発言はしないですよね。
このように相手の過去には理解を深める上で大切なことが沢山詰まっているんです。
・家庭環境は?
・学校生活は?
・親子の仲は?
・経済的な裕福度は?
・兄弟は?
これらは全て人によって捉え方が違っていて、良い思い出や嫌な思い出として残っています。
そしてその思い出の寄せ集めが価値観を作り、その人の人格を形成しています。
ということは、その人の過去をよく知ることで、相手の価値観は浮き彫りになりますし、理解を深めることができるわけです。
3-2好き・嫌いの感情は無視する
相手の視点で考えようとした時、好き嫌いの感情は物凄く邪魔をします。
フラットな目で見ることが重要です。
例えば恋愛などで好き過ぎて盲目になっている場合は、一度深呼吸をして落ち着いて、自分に置き換えてみるのが良いです。
「もし自分がそんなに好意を持ってない人からこんなことされたらどう思うだろうか」
「仮に自分が同じ状況だった場合、このタイミングでこれをされたらどう感じるだろうか」
など、自分と身近な人を当てはめて、「自分だったらどう感じるか」をシミュレーションすると冷静になれます。
また、嫌いな人や苦手な人をフラットな視点手で眺めるには、相手の深層心理や、過去を想像すると良いです。
例えば、いつも批判的でマウントを取ってくる苦手な人がいたとします。
この時に嫌な感情に支配されていると相手の視点なんて全く考えられないので、
「どうしてマウントを取りたいんだろう?」
「何がキッカケでこの人はマウントを取るようになったのだろう?」
など相手への理解を深める質問を自分に投げかけるわけです。
生まれつきマウントを取るエラそーな赤ちゃんなんて存在しないですから、目の前の人はそうならざるを得ない人生を歩んできているんです。
多くの場合、マウントを取る人の深層心理にあるのは劣等感ですから、基本的には自信が無くて、人から認められたいと思っています。
だから劣等感を植えつけられるような体験がこれまでの人生にたくさんあったのでしょう。
そうして、今この瞬間の相手だけでなく、背景まで考えることができたら、[ただ感情的に嫌い!]という段階は抜けられるはずです。
3-3自分のエゴに気づく
相手の視点で考える時に最も邪魔になるのは自分のエゴです。
- 見返りを求める心だったり、
- 相手を支配しようとする欲だったり、
- 損得勘定だったり、
これらが思考を濁らせます。
- 「何で私ばっかり…」
- 「〜したんだから、〜してよ」
- 「何で分かってくれないの?」
- 「どうやったら嫌われないだろうか」
などの自分の欲であったり、自分を守るための思考がエゴです。
そこを自覚して初めて相手の視点が見えてきます。
要は[相手の立場に立って考える]というのは自分のエゴを差し引いて考えるということですから、そのエゴの自覚がなければ不可能ですよね。
自分のエゴに気づくことは必須なんです。
そのためには被害者意識から抜ける必要があり、自己理解を深め、一人の人間と正面から向き合うという体験が重要になるわけです。
4まとめ
相手の立場に立って考えられるようになるには、テクニックや簡単なスキルでどうにかなるものでもないんですよね。
僕自身も未だに分からないことだらけですし、ミスもします。
大切なのはその失敗を誰かのせいにせず、自分の課題として向き合っていくことです。
そうすると失敗する度に経験値が上がり、想像できる範囲が広がっていきます。
これは一生続き、常にアップデートさせていくものなので、是非とも日常で活かしていってください。
ここまでを真剣に読んだ方は
・劣等感が強い場合はどうしたらいいの?
・自信をつけるにはどうしたらいいの?
・自分のエゴを自覚するにはどうしたらいいの?
・被害者意識から抜け出すにはどうしたらいいの?
・自己理解ってどうやって深めるの?
など色んな疑問が湧くかと思います。
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